[レポート]「和三盆をつまみにライフワークバランスを考えるお茶会」

和三盆と煎茶 ずいぶん、ずいぶんと間が空いてのお話でたいへん恐縮ですが、昨年 9月、roles は「茶会」を開催しました。 「茶会」と聞くと、お抹茶を思い浮かべる方が多いかと思いますが、このとき、roles が行ったのは、お抹茶の会ではなく、煎茶の会です。 roles メンバーのまーちゃん こと 金倉雅子さんは、この煎茶を入れるお作法と技術を学ぶこと10年、煎茶道(日本茶)の「師範」を持っているお茶の先生なのです。 茶会のタイトルは、題して「和三盆をつまみにライフワークバランスを考えるお茶会」。 ふだんは弁護士秘書として働きながら、煎茶道(日本茶)の師範として活動しているまーちゃんのお話をロールモデルに、“ライフ”の側から人生を考える場にできれば、という想いから“ワークライフ”バランスではなく、“ライフワーク”としました。 会場の「目白庭園」は、目白駅から徒歩10分ほどのところにあります。 駅前通りを逸れ、住宅街を網の目にたどっていくと、唐突にあらわれる白壁造り。 目白庭園の入り口 目白庭園の入り口 目白庭園の門から園内をのぞむ 門の向こうは、狭からず広すぎずの、ほどよい広さの日本庭園。 目白庭園の池 通ってきた道のりからはまったく想像できない風景です。 そんな庭園の一角に、お茶会の会場となる庵があります。 目白庭園 赤鳥庵 外観 目白庭園 赤鳥庵入り口 和三盆をつまみにライフワークバランスを考えるお茶会 ポスター 目白庭園 赤鳥庵 お茶室からの、庭園の眺め。 目白庭園 赤鳥庵からの眺め この日のご参加者、もとい、お正客は4人。 それぞれに仕事・生活の仕方もばらばらな4名さま。 お茶会 お茶会 煎茶 まーちゃんの属する煎茶道三癸亭賣茶流(さんきていばいさりゅう)では一席につき5人分・5杯のお茶をいれます。 ※残りの1杯は、roles スタッフがおいしくいただきました。 煎茶は、関東よりは関西方面で人気のある習い事で抹茶との違いは「表現域」にあるとのこと。 抹茶の表現域は「侘び寂び」。 茶の湯の祖・千利休の登場以降、武士たちに支持された美学として知られています。 一方で、煎茶が表現するのは「粋」。 煎茶のはじまりは隠元禅師。 隠元禅師は、明末清初の中国から渡来した禅僧で、当時の中国の最新文化として煎茶を紹介しました。 ※同様に、中国から紹介した「いんげん豆」は、この隠元禅師の名にはじまった名前です。 煎茶道では「形式にとらわれず、煎茶を飲みながら会話を楽しむこと」が大事としています。 語り合いの場でお茶をすることは、煎茶道の考えに照らしても正しいものだとのこと。 まーちゃんと代表・今國 目白庭園 赤鳥庵 お母さんが習っていたお花の先生が、お煎茶も教えていたことがまーちゃんが、お煎茶をはじめたきっかけです。 大学時代、自由な時間でなにかできないかを考えた時、お母さんのお花の教室についていった時に出された煎茶のおいしさをふと思い出し、「自分が飲むお茶を美味しく入れられたら」と入門されたそうです。 煎茶を飲む 和三盆糖と急須 大学卒業後も、秘書の仕事をしながらお稽古を続け師範となったのは3年ほど前。 日頃のお稽古やお茶会への参加が活動の中心で、昨年からは、2カ月に1回ほど、小学校で煎茶を教える先生をされているとのこと。 授業の日は、秘書のお仕事は有休をとって、教えにいっているそうです。 お茶会 仕事以外のところで続けてきた習い事が、すこしずつ生活の幅を広げているまーちゃんのお話を起点に、ご参加者それぞれご自身の“ライフ”と“ワーク”のバランスを振り返り、話し合いをして、とても盛り上がりました。 穏やかな空気の中、お茶を通じて、それぞれが自己との対話を行った、そんな1日でした。 そもそも、生活環境の違う他人同士で、日々の生活や仕事への考え方、感じ方を話し合うこと自体、なかなかない機会。 それも、緑の木々に囲まれた日本庭園、畳敷きのお茶室という非日常的な空間で。 参加者みなさんにとっても、レアな体験だったのでは、と思います。 ※お茶会の際の一幕として、とても印象的だった参加者・あみこさんと今國とのやりとり(キャリア相談)をblogにてご紹介します。こちらからご覧いただけます!
文責・ひだり